陸軍を37年支えた、たった一色のズボン。
TROUSERS MEN'S COTTON SATEEN OG-107 TYPE I CLASS 1は、1952年から1989年まで実に37年間、米陸軍のあらゆる部門で標準の作業服として使われ続けた一本だ。サイズ30×31、ウエスト76cm・股下74cm・総丈104cm——新品のまま今日まで残っている。
OG-107という色番号の重み
OGはオリーブグリーンの略、107はその色見本の通し番号を意味する。この番号ひとつで陸軍全軍の被服規格が統一されていた点に、軍の物量と合理性が表れている。特定の部隊や戦域に限らず、基地の倉庫番から前線の兵士まで同じ色を着ていたわけだ。
サテン地の手触り
コットンサテンは綿の風合いを残しながら表面がなめらかで、汗ばむ季節でも肌にまとわりつきにくい。TYPE Iはこの厚手のサテン仕様を指し、後年登場する薄手のリップストップ地(TYPE II)とは肌触りがまるで違う。
残った理由
37年という採用期間の長さは、裏を返せば改良の必要すら感じさせなかった完成度の証でもある。一度も洗われず、折り目も生地の張りもそのまま——工場出荷時の姿を保った珍しい一本だ!










