首元一枚が命を分ける防具
フライヤーズフード、新品未使用の一点。搭乗員が頭部や首元をヘルメットの下で覆うための防具で、実際に使われることなく当時のまま残された状態だ。地味だが、命に関わる一枚。
ノーメックスという素材
この手のフードの多くは、デュポン社が1967年に開発した難燃性繊維ノーメックス(Nomex)で作られている——コックピット内で火災や閃光火災が起きた際、皮膚を数秒でも長く守るための素材で、米空軍・米海軍のフライトスーツと共通の思想で選ばれてきた。
寒さより先に火を想定する装備
高高度の寒さを防ぐ役割もあるが、設計の本質はむしろ火災対策にある。露出しやすい首や頬を覆う一枚が、緊急脱出の数秒間を分けることもあった。
使われなかった一点の価値
新品ゆえに型崩れがなく、縫製やシルエットも当時の仕様そのまま。使われなかったからこそ、製品本来の姿を今に伝えている!







