同じ形が、二十年生き延びた。
M-1943ジャケット用フードの極上品。1943年に登場したこのパターンは、細部を変えながら1950年代のM-1951ジャケットにもほぼそのまま引き継がれた。息の長い設計だ。
変わらなかった部分
襟へのボタン留め、顔周りの絞り紐、大きめの被り口——基本構造は驚くほど変わっていない。改良されたのは生地の防水性や色味であって、フードの形そのものではなかった。
見分け方は生地の織りで
M-1943期とM-1951期を見分ける手がかりは、コットンの織り方にある。この個体はM-1943世代特有の、OD色地の粗めの綾織りが残っている、コレクター泣かせの識別ポイントだ。触ればすぐ分かる。織り目の粗さは、当時の物資統制下で生産された生地の個体差でもある。
複製では出せない目
リプロダクション品は形こそ再現できても、この経年の色ムラまでは作れない。米陸軍実物にしかない説得力がここにある——複製には出せない味だ。





