灯りを絞ることも、軍用車両の技術だった。
ハマー・ハンビー(HMMWV)は1985年、AM社の手でM151ジープの後継として米陸軍に採用された高機動車だ。車体各所に取り付けられたこの丸型マーカーは、車列走行時に位置を伝える小さな目印として機能してきた。中古品として実際に車体へ装着されていた一点である。
ブラックアウト・ドライブという発想
夜間の隊列走行では、ヘッドライトを煌々と灯すわけにはいかない。敵に位置を悟られるリスクを抑えつつ、味方同士では車間・車幅を把握できるようにする——第二次大戦期のブラックアウト灯火の考え方を、HMMWVの時代まで引き継いだのがこの種のマーカーだ。
作りと質感
取り付け跡や経年の傷みが見られるが、レンズやハウジングの成形はしっかりしており、車両部品としての規格感が伝わってくる。
今は静かなレンズ
車体を離れ単体で残るこの部品。かつて夜の道を進む車列の一部だったと思うと、小さな丸いレンズにも確かな存在感が宿る——地味な装備ほど、実は雄弁なものだ!










