緑と砂、二つの環境を渡る色
米陸軍などが用いたライトグリーンとサンドの2色を基本としたフェイスペイントのドーラン、中古品。明るい緑と砂色の組み合わせは、植生の薄い乾燥地帯や移行地形での偽装を意識した配色だ。
環境ごとに色を替える発想
深い森林向けの暗緑・褐色の配色とは別に、開けた土地や砂地に合わせた明るめの色番が別立てで用意されていた——任地の植生や土の色に応じて手持ちの色を選ぶという発想が、装備の細部にまで行き届いている。米陸軍だけでなく海兵隊の装備体系でも、同様の環境別配色が採用されてきた。芸が細かい。
中古品が語ること
色味そのものはしっかり確認できる状態で残っているが、スティックの角が丸くなり、使用感は隠せない。油性のスティックタイプは1970年代以降のフェイスペイントで主流になった形状で、缶入りのクリームタイプより携行性に優れる。乾燥地での任務を想像させる配色から、当時の作戦地の性質を読み取る楽しみもある。
小道具が語る作戦地
地図や記録では分からない任地の風景を、この2色の組み合わせが静かに証言している!




