実測でしか分からない、経年の伸び。
肩幅約56cm、袖丈約65cm、身幅約42cm、着丈約70cm。同じXLサイズのジャンク品Tシャツでありながら、この一点は各部の比率がかなり独特だ。肩幅に対して身幅が細く、袖だけが不自然なほど長く伸びている——一目で分かる歪みだ。
綿ジャージが伸びる理由
BDUの下に着る綿100%の天竺編みは丈夫な反面、繰り返しの洗濯と着用で編み目が伸び、型崩れしやすい生地でもある。何十年分もの洗濯を経れば、米陸軍の官給品といえど元の裁断から寸法がずれていくのは自然な現象だ。カタログの数字とは全く違う、実物ならではの姿である。
作りと質感
ジャンク品。細かな毛玉や汚れが見られる。それでも生地の厚みはしっかりしており、繰り返しの洗濯にも簡単にはへたらない、頑丈な作り——丈夫さだけは裏切らない。
数字が物語ること
整った寸法だけが価値ではない。歪みこそ履歴だ。歪んだ一枚だからこそ、実際に何十年も着られ、洗われてきた時間の長さがそのまま伝わってくる。







