砂漠で命を繋ぐのは、弾薬より先に水だった。
黒。1リットル。CAMELBAKのハイドレーションバッグ、実物中古品である。デザート戦で水分の供給に使う道具、とだけ聞けば地味に思えるが、これほど兵士の生死に直結した装備品も少ない。程度は中古で、ボタンの締まりがやや甘い。
砂漠という戦場の水事情
1990年代、湾岸の砂漠地帯での作戦以降、米軍は炎天下での脱水対策を装備の中心課題として扱うようになった。水筒一本の携行量では足りず、常に水分を口に運べる仕組みが必要とされた——CAMELBAKはその答えの一つだった。
1リットルという容量の意味
大型の水嚢が2〜3リットルを積むのに対し、1リットルは短時間の任務や補助用として携行された小回りの利くサイズだ。荷重を抑えたい任務ほど、この容量が選ばれる。
ゆるんだボタンの正体
ボタンの締まりが甘いのは経年による樹脂の劣化が主な原因だろう。実物ならではの弱さであり、複製が再現しにくい部分でもある。






