光る前に、まず見えることを義務づけられた部品。
小さいが、無いと困る。米軍車両用のサイドマーカーランプ、コード CH-0383。状態は極上品——ハンビーやハマーと呼ばれるHMMWV系車両に取り付けられていた側面表示灯である。
ブラックアウト前提の車両設計
発想が違う。軍用車両の灯火は民生車とはまるで別物で、夜間に遠くの敵から車両の輪郭を悟られないよう明るさを抑えて運用する「ブラックアウトライト」の思想が根底にあり、1985年に制式採用されたHMMWVは、M151ジープの後継として長年米軍の足回りを支えてきた——側面のマーカーひとつにも、視認性と隠密性のせめぎ合いが詰まっている。
極上品という希少性
数が減る一方だ。樹脂パーツは紫外線と振動で真っ先に傷むため、割れやヤケの無い極上品は年数が経つほど市場から静かに姿を消していく。配線をきちんと繋げば、車両モデラーやレストア愛好家の実車修復にそのまま使える一点である。
小さな部品が語る車両史
主砲や装甲ほど注目されないが、灯火パーツは車両の生きた年代を無言で語る。オレンジ色の小さなレンズが、HMMWVという車両の存在を今に伝えている——地味だが、無視できない一点だ!







