弾倉二本分、それだけの潔さ。
M56アムニッションポーチ、実物。品番CH-0606。1956年に採用されたM-1956個人装備システム(ILCE)の一部で、朝鮮戦争後の米陸軍が戦後初めて刷新した携行装備の一つだ。
M14に合わせた設計
7.62mmNATO弾を使うM14ライフル用に、20発入りマガジンを2本収める容量で作られている。キャンバス地にOD7の塗料、留め具は汎用スナップ式で、手榴弾など他の装備を挟むことも想定されていた。
ベトナム初期までの現役
この装備体系は1960年代半ば、ジャングル向けの軽量ナイロン製M-1967へ更新されるまで使われ続けた。つまりこのポーチは、朝鮮戦争からベトナム戦争序盤へと橋渡しした世代の品だ——世代交代の狭間に立つ装備でもある。
実戦の気配
「実戦で使用した雰囲気をもつ」という言葉通り、擦れやスナップの馴染み具合には使い込まれた形跡が残る。書類の上の年代より、この摩耗の方が正直に語る。








