「M61」の名は、正直に言うと曖昧だ。
M61用フィールドバッグ、実物。品番CH-0607。まっさきに思い浮かぶ「M61」は1960年代に制式化された破片手榴弾のことだが、このバッグ自体は特定の弾薬専用というより、その世代の装備体系に連なる汎用型ショルダーバッグだ。
OD一色の実用主義
キャンバス地にOD一色、装飾らしい装飾はほぼ無い。肩掛けベルトと大きめの開口部を持ち、とにかく詰め込んで運ぶための箱代わりだった——見た目より容量重視の設計だ。
普段使いへの転用
「普段のバッグとしても機能的に使える」という程度説明の通り、軍用の丈夫さは民生転用と相性がいい。実際、放出後にタウンユースで愛用された個体は少なくない。
正体不明さも含めての面白さ
型番の由来をすべて追い切れないのも、実物の古着物ならではの味だ——ラベルに残る手掛かりを一つずつ拾いながら想像するのが、この手の品との正しい付き合い方だと思う。










