開封されないまま眠っていた、雨具という名の万能装備。
ARMY 米軍実物 ポンチョ ACUタイプ、新品・未使用。タグも付いたまま、袋から出された形跡すらない。2004年に米陸軍が制式採用したACU(アーミー・コンバット・ユニフォーム)と同じ迷彩体系で作られた一枚だ。
UCPという迷彩の賭け
纏う柄はUCP——ユニバーサル・カモフラージュ・パターン。灰色がかったデジタル柄である。森、砂漠、市街地。どこでも通用させようという狙いで設計された、欲張りな迷彩だった。だが実戦ではどの環境にも中途半端という評価がつきまとい、2015年からはOCP(スコーピオンW2)へ切り替えが進んだ。ポンチョという地味な装備の柄にも、迷彩史の顛末は刻まれている。
ベトナム期から変わらぬ構造
ポンチョの原型はベトナム戦争期のM-1961型。コーティングされたリップストップナイロン、両脇のスナップ、フードの引き紐、四隅のグロメット——この骨格は何十年も変わっていない。かぶれば雨具。ポールを通せば簡易シェルター。地面に敷けばグラウンドシートにもなる、一枚三役の装備だ。
未使用という希少さ
支給ラインに乗ったまま、出番のなかった個体は意外と少ない。折り目も生地の張りも工場出荷時のまま。UCPという迷彩が、どんな質感で刷られていたかを今に伝えている。










