サイズ表記がなくとも、社名だけで十分に語れる一着。
DSCP CROWN CLOTHING COMPANYのドレスジャケットは、米陸軍の礼装用コートだ。CROWN CLOTHING COMPANYはニューヨークを拠点とする縫製業者で、DSCP(ディフェンス・サプライ・センター・フィラデルフィア)の契約のもとで軍服を製造してきた。
国防兵站局という背景
DSCPを含む国防兵站局(DLA)の前身組織は1961年に発足し、1977年に現在の名称へ改称された。以来、米軍全体の被服・繊維製品の一括調達を担う中枢機関として機能している。
ドレスユニフォームという別のかたち
戦闘服や作業服とは違い、ドレスジャケットは式典や公式行事で着用される礼装だ。生地も仕立ても実戦用の被服とは別の基準で作られており、量産品でありながらスーツに近い作り込みがされている。手を抜かない仕事だ。
実物であるという価値
礼装用の軍服は市場に出回る数自体が少ない——実物であることの意味は、それだけで大きい。飾らないタグの文字が、いちばん確かな来歴の証明になっている。









