何のジャケットか分からない、けれど1967年発注。
米空軍ジャケット用のライナー、S-Rサイズ。素性を示すタグの多くは失われ、出品時点でも「不明ライナー」という扱いだった——だがDSA-67という表記だけは、はっきり読み取れる。
DSAという発注元の署名
DSAはDefense Supply Agency(国防補給局)、1961年発足の調達機関で、1977年にDLA(国防兵站局)へ改組されるまでこの名称で軍需契約を担っていた。DSA-67の表記は1967年度の発注であることを示し、ベトナム戦争が激化した時期の調達品であることがうかがえる。
MA-1を思わせるリブ仕様
袖口はMA-1フライトジャケットのようなリブ編みになっており、着脱時の保温性を高める工夫が見て取れる。MA-1自体は1950年代に登場したナイロン製のフライトジャケットで、後にモッズカルチャーを通じて世界的な定番へと育った一着だが、このライナーがどの外装用だったかまでは、残された情報だけでは特定できない。
作りと質感
肩幅約41cm、袖丈約54cm、身幅約50cm、着丈約62cm。中古良品として状態は良く、リブの伸縮性も実際に体感できる——単体でも防寒着として機能する厚みを持っている一枚だ。








