タイガーストライプ、半世紀越しの再解釈
タイガーストライプの起源は1960年代のベトナム戦争。南ベトナム軍や米特殊部隊が現地で仕立てさせた不規則な縞模様が始まりだ。ジャングル戦を象徴する柄——ABUはその縞を数十年後にデジタル処理で蘇らせた、柄の孫にあたる一着である。
実測88cmという寸法の意味
このS-R表記の個体、実測ではウエスト88cm・股下丈82cm・総丈110cm。表記より大きめだ。米軍のサイズ表記と実寸のズレは珍しくない!試着や補正を前提とした支給体系だったことがうかがえる。
縞から点へ
アナログのタイガーストライプは筆致のような曲線だった。ABUはそれをピクセル単位に分解した。曲線を点の集合へ。2000年代の米軍装備に共通する「デジタル迷彩」の潮流そのものだ。ベトナムの記憶と当時の技術が、一枚のパンツの中で交差している。
柄の系譜を手元に置く
オリジナルのベトナム戦タイガーストライプは今や入手困難で、コレクター市場でも高値がつく。ABUは直系ではない。それでも同じ発想の系譜にある一枚として、柄の歴史を語る手がかりになる——そう考えている。











