四色の森は、ベトナムの葉っぱから生まれた。
ウッドランド迷彩パンツ、CH-0119。サイズM-R、ウエスト84cm、股下丈79cm、総丈105cm。中古品として流通した実物である。
ERDLからM81へ
ウッドランドパターンの原型は、1948年に米陸軍工兵研究開発研究所(ERDL)が設計した4色迷彩にさかのぼる。ベトナム戦争で一部部隊に支給されたのち、1981年、柄を約60%拡大した上でM81ウッドランドとして全軍に正式採用された。黒・茶・濃緑・淡緑の4色構成は、温帯の森林環境を想定したものだ。
砂漠でも都市でもない、森のための柄
湾岸戦争では砂漠用の6色パターンが別途用意されたことからも分かる通り、ウッドランドはあくまで緑の多い環境に特化した迷彩だった。汎用性より、環境適合を優先した設計思想である。
約四半世紀の現役期間
1981年から2004〜2005年頃の後継パターンへの移行まで、実に20年以上にわたり米軍の標準迷彩であり続けた。この個体もその長い現役期間のどこかで、誰かの脚を包んでいたはずだ。











