空へ跳ぶための、たった一本の工夫。
M2ヘルメットライナー、チンストラップ付き中古品。頭囲約57〜59cm、インナーは本体から取り外し可能。M2は通常のM1ライナーに改良を加えた、米陸軍空挺部隊向けの派生型とされる。
落下傘降下という特殊事情
開傘時の衝撃や気流でヘルメットが吹き飛ばされては困る。M2のチンストラップはA字型のストラップで顎全体を包み込み、頭からの脱落を防ぐよう設計されている。1944年6月のノルマンディー降下でも、この系統のライナーが使われた。落ちない工夫、そのものだ。
取り外し可能という前提
米陸軍装備の中でも、頭囲57〜59cmという幅を持たせた設計には個体差に対応する現場の要求が表れている。ライナーとチンストラップが本体から独立して外れる構造は、洗浄やサイズ調整のしやすさを考えたものだ。
鋼鉄より先に語る布と革
鉄のシェルよりも先に傷むのは、こういう布と革の部分だ。だからこそ、この状態で残っていること自体に価値がある。















