使われた形跡のある、小さな一枚。
ドロワーズ インナーパンツのSサイズは、ウエスト約60cm・股下約65cm・着丈約99cmの中古品。実際に着用された跡を残しながら伝わってきた一枚だ。
長ズボン型の防寒肌着
米陸軍のQM規格で「Drawers」と呼ばれるこの下衣は、制服のウールズボンの下に重ねて防寒と保温を担う役目を持っていた。上衣にあたる「Undershirt」と対で支給され、寒冷地では欠かせない一組だった。99cmという着丈が、その用途をそのまま裏付けている——足首まで届く長さは、伊達ではない。
編み地に残る使用感
柔らかな綿ニット。自然なくたびれが見られる。洗濯を重ねた独特の風合いがあり、派手さのない実用衣料だが、着られ続けた分だけ表情が柔らかくなっている!
名も残らない一枚
誰が着ていたかを記す名札はどこにもない。それでも生地の柔らかさが、確かに誰かの体に合わせて動いていた時間を物語っている。表舞台に立つことのない衣類ほど、実物が語る情報は貴重だ。









