破れそうで、破れない生地の話。
ウッドランド迷彩トラウザース、CH-0290。サイズM-L、ウエスト86cm、股下丈87cm、総丈116cm。中古良品として流通していた実物だ。派手さは無い——だが、これほど頼れる生地もそうそう無い。
リップストップという発明
生地を格子状に太い糸で織り込む——これがリップストップの正体だ。小さな傷が入っても、格子の交点で裂けが止まる。コットン混紡のBDU生地に多用され、藪や岩場を這うような任務でも致命的な破れに発展しにくい。1960年代以降、米軍被服に急速に普及した織り技術である。
中古良品というグレード
生地に多少の使用感はあるが、致命的な傷みはない状態を指す。放出品の世界ではこの中間グレードがいちばん数が出やすく、実際に部隊で使われていた個体である可能性も高い。新品には無い、生地の「くたり」がある。
穿き込むほど馴染む服
硬いコットン生地は洗うほどに柔らかくなる〜穿き込むほど、くたっと体に沿ってくる。BDUパンツはもともと大量生産・大量消耗を前提にした服であり、一枚ごとの個体差が味になる。それが実物の面白さだ。













