鉄兜、されど鉄兜ではない二重構造。
M2 ヘルメット、頭周り約60〜62cm、中古良品。品番CH-0281。第二次大戦で米陸軍が制式化したM1ヘルメットの系譜に連なる一品で、マンガン鋼の外殻と別体のライナーを組み合わせる二重構造が最大の特徴だ。
固定式バイルという珍しさ
M2は空挺部隊向けに試作されたM1の派生型で、降下時に外れにくいよう固定式のバックル金具を鋲留めした型として知られる。後に可動式のM1Cへ主流が移ったため、現存数は決して多くない。
鋼板一枚で命を守る発想
外殻はプレス成形したマンガン鋼板一枚、厚みはわずか1mm前後。塗装は艶消しのオリーブドラブで、内側にメーカーの刻印が残ることも多い。破片や跳弾の勢いを削ぐには、この薄さで十分だった。
スクリーンの中の鉄兜
『プライベート・ライアン』や『バンド・オブ・ブラザーズ』——このシルエットを見た瞬間にWWIIだと分かる人は多いだろう。頭周り60cm超は当時としてはやや大柄な体格向け——今の感覚ならXLに近い。






