官給ではない、私物の匂いがする一足。
約26cm、中古良品のシューズ。ブーツ売り場に並ぶ官給の戦闘靴とは違う、履き口の低いこの手の靴には、支給品にはない事情がある——私物だったということだ。
PXという買い物
基地内のPX(Post Exchange、酒保)では、軍が支給する装備とは別に、私物として好きな靴を買うことができた。オフの日に街へ出る、あるいは基地内を歩き回るための一足。官給品が一律の規格であるのに対し、こちらは着用者本人の好みがそのまま反映される数少ない持ち物だった。
作りと質感
中古良品として扱われる程度の良さで、ソールや甲革の作りもしっかり確認できる。26cmという実寸は、日本の靴サイズでいえば概ね26.0〜26.5cm相当にあたる。
個人を映す一足
制服の下では見えにくい個人の趣味嗜好——それが最も表れやすかったのが足元だった。この靴もまた、誰かの私生活の断片だ。









