煙から身を守る備え
火災時に発生する煙は、炎そのもの以上に人の命を脅かす危険因子である。簡易防煙マスクは、避難の際に煙を吸い込むことを防ぎ、安全に脱出するための応急的な防護具として用意されていた。
簡易的な防塵・防煙性能を持つ品で、あくまで一時的な避難用として作られている。
備えとしての防護具
本格的なガスマスクとは異なり、緊急時に誰でもすぐ装着できる手軽さを優先した作りになっている。施設や船内など、火災のリスクがある場所に常備される備蓄品としての性格を持つ。
作りと質感
新品・未使用のまま保管されてきたため、フィルターや装着部の状態も当時のまま残されている。
いま、遺産として
使われることのなかった備えもまた、いざという時への備えの文化を伝える記録である。










