色名がそのまま正体を語る。
ショルダーバッグ、カラーはOD。米軍放出品で、程度は極上品——大きな傷みもなく、当時の姿をほぼそのまま保っている。肩紐は約110cm前後で長さ調整ができる、いたって普通の実用品である。
オリーブドラブという色の系譜
ODはオリーブドラブの略。第一次大戦期から米軍装備の基本色として使われ続けてきた呼び名だが、実際の色調は1940年代のOD第3番から戦後のOD第7番まで、時代ごとに変わっている。単なる緑色ではなく、番号で管理された規格色だった。GIの間では単に「OD」と言えば通じるほど、この色は装備全体の共通言語になっていた。
飾りのない実用縫製
肩掛け用の一本ベルトと、荷物を出し入れするだけの単純な開口部。デザインより耐久と製造効率を優先した、いかにも軍需品らしい割り切りである。
地味だからこそ残った
派手さのない一点は、逆に長く使われず仕舞われたまま今日まで残った——極上品の理由は、たぶんそこにある。飾り気のなさこそ、この色の一番の個性だ。







