5本のピンが、戦場の声をつないでいた。
ハンドセット、中古良品。コネクタは5ピン仕様——動作は未確認だ。
軍用無線のハンドセット
5ピンのコネクタを備えるこの受話器は、ベトナム戦争期からその後の米軍野戦無線機で広く使われてきたH-250/U系ハンドセットに連なる規格だ。無線機本体はバックパックに背負い、受話器だけを手元やヘルメット周りに引き出して使う運用が定番だった。AN/PRC-25やAN/PRC-77といった無線機の名を、装備マニアなら一度は耳にしたことがあるだろう。
受話器という一番くたびれる部品
無線機本体より先に壊れるのが、この手に持つ部分だ。押しっぱなしのプレストークボタン、雨や汗にさらされるマイク部。酷使される消耗パーツだからこそ、単体で放出品として流通する数が多い。
配線の先にあった声
動作未確認とはいえ、コネクタや外装の作りからは当時の規格がそのまま伝わってくる。この受話器の先で交わされていたやり取りを想像するのも、実物ならではの楽しみ方だと思う!








