使用感こそが、この一品の履歴書だ。
ヘルメットライナー 中古品。M1ヘルメットの内側に収まる樹脂製のシェルで、実際に頭部を守っていたのは鋼鉄の外殻ではなくこちらだ。表面の擦れや汗染みが、実際に被られていたことを物語っている。
ガラス繊維入り樹脂の中身
ライナーはガラス繊維で強化したフェノール樹脂かナイロン製。内部には調整用のヘッドバンドと汗止めのパッドが組まれ、兵士は自分の頭に合わせてこれを調整してから鉄帽を被った。着け心地を左右する、地味だが要の部品である。
1941年から続いた設計
M1ヘルメットは1941年、米陸軍で制式化されて以来、朝鮮戦争、ベトナム戦争を通じて基本構造をほとんど変えずに使われ続けた——実に40年以上だ!ライナー単体でも、その長い現役期間の途中どこかで作られた一つの証拠と言える。
傷こそが証拠
新品にはない使用痕こそ、このライナーが実際に誰かの頭を守っていた証だ。汚れも、擦り跡も、そのまま残すのが記録としての誠実さだと思う。





