熱帯のぬかるみを想定した靴。
ジャングルブーツは、正式名称「Boots, Combat, Tropical」——ベトナム戦争での使用を想定して1960年代前半に開発された熱帯地仕様のコンバットブーツだ。この一足は26cm・8XWという幅広サイズの中古品である。
水を溜めない設計
それまでの革製コンバットブーツは、高温多湿のジャングルで内部に湿気がこもり、足がふやけてしまう弱点があった。ジャングルブーツはキャンバス地のアッパーと排水用の通気孔を組み合わせ、川を渡ってもすぐに水が抜ける構造にした。この一点が、最大の発明だった。
映画が映した足元
キャンバスとゴム底の組み合わせは、『プラトーン』や『フルメタル・ジャケット』といったベトナム戦争を描いた映画で、兵士の足元として繰り返し映されてきた。時代を象徴する一足と言っていい!
8XWという体格差
8XWという極端に幅広なサイズ表記は、支給体制が足の形の個人差に対応していたことを示している。ソールのパターンには、当時の泥濘地での踏ん張りを意識した跡が今も残っている。









