テックス・メックス風、配給食の異色メニュー
MRE MENU 16 CHICKEN FAJITA。チキンファヒータ。いかにも米国南部らしい献立が野戦食に組み込まれている——それがMREの面白さだ。未開封のコレクション用個体で、賞味は自己責任と注記されている。
メニューの多国籍化
1981年の採用当初、MREのメニュー構成は保守的だった。だが改訂を重ねるごとに味の幅が広がっていく。ファヒータのようなメキシコ料理由来のメニューが加わった背景には、兵士の出身地・嗜好の多様化と、配給食への不満を減らす目的があったとされる。トルティーヤと具材を別パウチにして、その場で巻いて食べる形式になっている。
軽さの正体
MRE一食の重量はおよそ500〜700g。缶詰主体だったMCI世代より大幅に軽量化された数字だ。行軍中に携行する数が、そのまま体力の消耗に直結する。だからこそこの軽量化は、戦術的にも意味が大きい。
現地の味を持ち歩く
遠征先でも故郷に近い献立を食べられるようにする——それがメニュー多様化の裏にある発想だ。ファヒータはその象徴、語られることの多い一皿である。







