パスタ回、当たりメニューの一つ
MRE MENU 13 TORTELLINI、チーズトルテリーニのトマトソース仕立てだ。未開封のまま保管されてきた一食である。MRE(Meal, Ready-to-Eat)は1981年に米軍が正式採用した現行の野戦携行食——缶入りの旧世代MCIに代わって導入されたものだ。
「当たり」と「外れ」がある配給
MREは24種前後のメニューがローテーションで生産される。兵士の間では中身によって明確に人気差があった。パスタ系や肉料理は好まれる一方、特定のメニューは配給時にトレードの対象になったと言われる。トルテリーニはその中でも、比較的評価の高い部類に入るメニューだ。
自己完結型の食事
主菜のほか、クラッカーや調味料、菓子類まで一袋に収まっているのがMREの構造。加熱には水と化学反応で発熱するFRH(フレームレス・レーション・ヒーター)を使う。銃も火も使わずに温かい食事を用意できる仕組みは、1990年代初頭に導入された改良点だ。
未開封という時間の止め方
開封せず保管された個体は、パッケージの印刷やパウチの張りまで当時のまま残る——中身を確かめられない代わりに、外装そのものが記録として完結している。







