内側の刻印一つで、生まれた年が分かる。
ボディーアーマー(Mサイズ)中古良品。内側にDLA100-83-C-0418という調達契約番号が刻まれている。米国防兵站局(DLA)の契約番号は形式上「83」の部分が契約年度を表すことが多く、1983年前後に発注された個体である可能性が高い。
M-69からPASGTへの転換点
1983年といえば、米陸軍がベトナム戦争期のM-69フラックジャケットに代わり、ケブラー製のPASGT(Personnel Armor System for Ground Troops)ベストを本格導入し始めた時期と重なる。この一着は、その世代交代のただ中で作られたものだ。
アラミド繊維という防御思想
PASGTベストの中身はデュポン社のケブラー繊維を織り重ねたパネルで、破片や低速の弾片から胴体を守る設計だった。M-69の頃のナイロン系素材と比べ、防御力を保ちながら重量を抑えられた点が大きな進歩である。
良品に残る意味
30年以上前の防具でありながら中古良品と言える状態が保たれているのは、実戦での酷使を経ていない証でもある。刻印一つで背景まで読み解ける——これがミリタリー実物の醍醐味だ!













