帆布という、崩れない選択
型番CW-598/GRA-39。コットンダック——平織りの厚手綿帆布を使った汎用バッグである。極上品というコンディションの通り、生地のハリやコシがしっかり残っている。
コットンダックという生地
ダック(duck)はオランダ語の「布」を語源に持つ、密に織った平織り綿生地の呼び名だ。帆船の帆布として発展した歴史を持つ。頑丈。耐摩耗性にも優れ、軍用の道具袋やキャンバス製品に長く採用されてきた。ナイロン全盛の今もこの手の綿帆布バッグが根強く支持されるのは、経年で味が出る風合いのためでもある。
型番が語る用途
CW-598/GRA-39という型番表記は、米軍の装備管理体系に基づくものだ。汎用バッグ、いわゆるユーティリティバッグの部類に属する。工具や部品といった雑多な荷物を放り込む用途で使われてきたと考えられる。
使い込むほど良くなる矛盾
綿という素材は、本来なら経年劣化しやすいはずだ。ところが厚手のダック生地は逆。使い込むほど生地が締まり、風合いが増していく。極上品のこの一点も、まだその成長の途中にある。










