輪郭を崩すための、四角いドット
マーパット・ウッドランドのトラウザーズ、S-Rサイズの中古良品だ。ウェスト70cm、股下79cm、総丈109cm。2002年に米海兵隊(USMC)が制式採用したMCCUU(Marine Corps Combat Utility Uniform)の下衣、その一本である。
ドット柄に隠れた狙い
旧来のM81ウッドランドのような大きな染み状のブロッチとは違い、MARPATは小さな四角いピクセルの集合体だ。遠くからは面として、近くでは点として目に映るよう計算されており、人間の目が輪郭を追う仕組みそのものを崩す。デジタル迷彩という呼び方はここに由来する。単純な柄ではない。
海兵隊だけの柄になった理由
この柄、海兵隊が特許と商標で囲い込んだため、陸軍は同じものを使えなかった。結果、陸軍は独自にユニバーサル・カモグレーを開発することになったが、こちらは砂漠でも森でも中途半端という評価が長く付きまとった——対照的に、MARPATは今も海兵隊の代名詞であり続けている。守られた柄、というわけだ。
仕立ての実際
丈夫なナイロン混紡のリップストップ生地、股下と総丈にやや余裕を持たせた寸法は、細身で長身の体格を想定した仕立てだろう。使用感はあるが、破れや大きな傷みはない良品の範疇だ。生地に触れれば分かる、この丈夫さは伊達じゃない!













