同じ寸法、違う一本
こちらもマーパット・ウッドランドのトラウザーズ、S-XSサイズのジャンク品。ウェスト74cm、股下69cm、総丈92cm——先の個体と寸法は同じだが、褪色の具合や擦れ方はまるで違う。数字は嘘をつかないが、生地は嘘をつく。
迷彩の色は褪せる
ウッドランドMARPATの緑・茶・黒の染料は、屋外の紫外線と洗濯を繰り返すうちに少しずつ退色していく。特に明るいベージュの発色が先に沈み、遠目には緑がかった単調な柄に見えてくる——これも実物だけが持つ経年変化だ。海兵隊の支給品は消耗品であって、美術品ではない。
ジャンクの中の個体差
同じ品番、同じロットでも、支給された兵士の体格や任務によって傷み方は一枚ごとに異なる。この二本を並べて見比べるだけでも、着られ方の違いがはっきり分かる。似ているようで、同じ人生を辿った服ではない。迷彩の染色は型を重ねて刷る工程のため、わずかな版ずれが個体差になって表れる。同じ柄でも、二つと同じ表情はない。













