酷使の跡がそのまま残る
生地の芯にあるのはリップストップ織り。木綿地に格子状のナイロン糸を編み込むことで、裂けても破れが横に広がりにくい構造になっている。この織りが実戦で酷使される前提の丈夫さを支えているわけだ——マーパット(MARPAT)を米海兵隊が2002年に制式採用して以来、変わらない基本設計である。
染めにも仕事がある
色を合わせるだけが染色ではない。デザートマーパットの染色には、近赤外線(NIR)の反射率を自然の地形に近づける特殊な染料が使われているとされる。暗視装置越しに人影だけが浮かび上がる事態を防ぐための工夫で、見た目ではわからない部分にこそ軍用生地らしい仕事が詰まっている。
採寸の記録
サイズはM-R、ウエスト84cm・股下丈80cm・総丈106cm。払い下げ品の中でも最も数の多かった規格だ。
ジャンクという評価
傷みが目立つ。それだけ長く現場を歩いた証でもある。実戦帰りの装備らしい生々しさを、そのまま留めている一本だ。















