使われなかった、という証拠
海を、染める。それが合図になる。SEA DYE MARKERは、水面にフルオレセイン系の染料を広げることで上空からの発見を助ける救難マーカーであり、米海軍・空軍のパイロット用サバイバル装備には1940年代から同種のものが組み込まれてきた。極上品として、本体に大きな劣化は見られない。
空の上から見つけるということ
広大な海の上で、人ひとりを見つけ出すのは至難の業だ。声も、光も届かない。だからこそ水面の色を変えるという発想が、最も確実な手段になった〜。搭乗員が身につけるベストやライフラフトに、こうしたマーカーが常備されてきた理由はそこにある。
作りと質感
外装に目立った傷みはなく、実際に使用されることなく保管され続けてきたことが、その状態の良さからうかがえる(良品)。染料は、封じられたままだ。
備えは、報われないほうがいい
出番のなかったこの一本は、備えることの意味そのものを体現している。使われなかったという事実が、かえって安全の記録として今に残っている。使われなかった。それでいい。






