海の色を変えることで、居場所を教える道具。
DYE MARKER(ダイマーカー)は、洋上に落下した際に海面の色を変えて自分の位置を知らせるための救難用品だ。極上品のコンディションで、当時のまま状態良く残っている。
サバイバルキットの定番品
第二次世界大戦当時(1939年〜1945年)から、米軍のパイロットや水兵の救命胴衣・ライフラフトには、この種の発色剤入り小型容器が組み込まれてきた。中身は蛍光染料で、水に触れると鮮やかな黄緑色に広がる。
上空から見つけるための色
救助機や捜索機は広大な海面から小さな人影を目視するのが難しい。だが蛍光色に染まった水面なら、はるかに発見しやすい——ダイマーカーは、この単純な発色の原理だけで命をつないできた道具だ。実際、米海軍や米空軍のパイロット用サバイバルベストには、長年にわたり標準装備として組み込まれてきた。
小さな筒に詰まった知恵
電子機器もGPSもなかった時代、人の目に訴える色そのものが最先端の救難手段だった。派手さのない金属の筒一つに、そうした知恵が凝縮されている。






