首元ひとつで、寒さの感じ方が変わる。
寒冷地任務に就く米陸軍兵士の間で使われたネックウォーマー、サイズは縦約58cm×横約94cm。首元からの体温低下を防ぐための一枚(防寒具)である。
一枚布の万能さ
首に巻くだけでなく、頭部を覆ったり顔を保護したりと、状況に応じて何通りにも姿を変えられる。かさばらない。実戦装備として重宝された理由だろう——着る物というより、使い方を工夫する道具に近い。装備リストの隅に小さく載る程度の一枚だが、寒冷地訓練では必携品として扱われてきた。
極上品という状態
長い年月を経てなお生地のへたりが少なく、織りと色味が良好に保たれている。状態が良い。放出品の中でも上位の一枚だ。同じ規格でも生地の厚みに個体差があり、この一枚はやや厚手の当たりである。
地味な布の存在感
武器でも装備でもない、ただの布切れだ。だが寒さと砂塵の中で顔と首を守り続けたのは、こういう名も無い品なのだ。米陸軍の装備リストには、こうした地味な一枚まできちんと項目が立っている。






