縫製タグの社名一つで、調達の仕組みが見えてくる。
DSCP BREMEN-BOWDONは、米陸軍のドレスコート(礼装用コート)、サイズ42Sの中古良品だ。肩幅43cm・身幅53cm・袖丈65cm・身丈73cmという寸法で仕立てられている。
DSCPという調達機関
DSCP(ディフェンス・サプライ・センター・フィラデルフィア)は、米国防総省の物資調達組織DLA(国防兵站局)の一部門で、軍服や被服の調達契約を一手に担う機関だ——米軍の被服タグには、しばしば製造した工場名とともにこのDSCPの表記が入る。
ブレーメン・ボウドン社という縫製工場
BREMEN-BOWDONはジョージア州を拠点とする縫製業者で、DSCPの契約先として米陸軍のドレスユニフォームを長年手がけてきた。式典や礼装の場で着用されるコートは、この種の専門工場によって量産されている。
タグが示す量産の仕組み
一着のコートに縫い付けられたタグ——そこに調達から製造までの分業体制が刻まれている。派手さはないが、軍服産業の裏側を教えてくれる一着だ。











