通信を携えて飛ぶ
Vest, Radio Carrier Type E-1は、1950年代に米空軍で支給・採用された無線機携行用のベストである。パイロットやエアークルーが無線機URC-4を身につけて携行するために設計された、実用一点張りの装備だ。
脇下のポケットという答え
左右の脇下に設けられた専用ポケットは、両手を自由に保ちながら無線機を確実に固定するための工夫。万一の不時着や脱出時にも、通信手段を手放さずに済むという発想が形になっている。
作りと質感
サイズMで規定対応胸囲は94〜104cmとされ、フライトスーツの上から着用することを想定したゆとりのある作り。MIL-V-5876Bという規格番号が、これが正式採用された制式装備であることを裏づけている。
いま、遺産として
無線機そのものは残っていなくても、専用ポケットという形が当時の運用を物語る。1950年代の空の通信を支えたこのベストは、実物としての説得力を今なお保っている。








