砂漠の民の布が、米軍の必需品になった話。
シュマグと呼ばれる中東由来の布を用いたネックウォーマー、未使用品でサイズは縦約58cm×横約89cm。首や口元に巻いて使う便利さから、色使いだけを変えて広く普及した一枚だ。
特殊部隊から一般部隊へ
シュマグはもともと中東地域の伝統的な頭巾で、砂塵と強い日差しから顔を守る実用品だった。イラクやアフガニスタンでの作戦を通じて、まず特殊部隊(SF)や海兵隊の間で好んで使われるようになり、やがて一般部隊にも広がっていった経緯を持つ。
未使用ゆえの完璧な生地
一度も使われていないため、織り目の張りも色の鮮やかさも工場出荷時のまま(新品)だ。頭に巻いたり首元で色を使い分けたりと、実戦でも私生活でも使い勝手がいい。
文化を横断した一枚
現地の民族衣装が、軍装の実用品として取り込まれる——こうした逆輸入的な経緯を持つ装備は珍しい。布一枚に、戦場の異文化交流の跡が残っている。柄も色も土地ごとに違い、二枚として同じものはない。






