「レプリカ」という言葉に、実物が出回らない事情が透ける。
陸自レプリカベスト、身丈57cm、新品。出品段階でも「レプリカ?」と断りが入るほど、由来がはっきりしない一着だ。だがそれ自体が、ある事実を物語っている。米陸軍のように退役装備を放出品市場へ流す文化は、日本にはほとんど無い。
出回らない現用装備
米陸軍が退役装備を放出品として市場に流す一方、自衛隊の現用装備は基本的に払い下げられない。愛好者やサバイバルゲーム愛好者向けに、外見を模した再現品(レプリカ)が作られる土壌はここにある!
ベストという形式
弾倉や無線機を身体の前面に集約するチェストリグ・ベスト型の装備は、1980年代以降各国で採用が進んだ形式だ〜自衛隊の装備もこの潮流と無縁ではない。
真偽より、形の記録
本物か再現品かを断定する材料は乏しい。だが自衛隊装備がどう見えるかを再現しようとした一着として、それはそれで一つの記録だろう。









