たて13.5cm、それが灯りを閉じ込める大きさ
野営用ガソリンランタンのホヤガラス、実物。たて13.5cm×よこ8cmという寸法は、標準的な野営ランタンの筒に収まるよう作られたサイズだ。円筒形にすぼまった形状が、風を逃がしつつ炎を守る。単純だが、よくできた構造である。
米陸軍とコールマン、長い付き合い
米陸軍は1940年代の第二次大戦期からコールマン社にガソリンランタン・ストーブの調達を委託し、その関係は1960年代のベトナム戦争期まで続いた。ホヤはガラス製ゆえの消耗品であり、本体より先に交換対象になる部品だった。
予備として残された一枚
補給が届きにくい野営地では、割れやすいガラス部品をあらかじめ多めに確保しておくのが定石だった。使われないまま倉庫で眠り続けた個体が——こうして実物として今に残っている。
手仕事の跡が残るガラス
現代の量産ガラスと違い、縁の処理や厚みにわずかなムラがある。手仕事の証だ。それこそが——当時の製造工程をそのまま伝える証拠だ。




