同じサイズがもう一足——調達の余剰が生んだ双子
オールレザーのコンバットブーツ、サイズ7 1/2(約25.5cm)、高さ23cm、黒。新品・未使用。前出の一足(CH-0017)と全く同じサイズ・状態のロットがもう一足残っていた。米軍調達の物量を感じさせる話だ。
半端なサイズまで揃える調達
7 1/2という半サイズ表記は、米国靴サイズの刻みが1サイズ単位ではなく半サイズ単位で存在することを示している。全兵士の足に合わせるため、軍は複数の契約メーカーに発注し、極端な大小から半サイズまで在庫を切らさない体制を敷いていた。
同じ規格、違う一足
型番・サイズ・仕様がすべて同じでも、革の一枚一枚の質感は微妙に違う。ステッチの詰まり方、革の柔らかさ、こうした小さな差はロットや製造時期によって生まれる。同一規格の中の個体差、というのも軍放出品を見る面白さのひとつだ。
使われなかった記録
23cmの履き口高、直接加硫のラバーソール。米陸軍が求めた装備としての完成度は高い。なのにこの一足も、誰の足も知らないまま今日まで来た。数だけ揃えて実際には余った——そんな調達の裏側を、静かに物語っている一足だ!








