有刺鉄線を越えるための、小さな鞘
ワイヤーカッターケース、OD(オリーブドラブ)色。有刺鉄線や通信線を切断する工具を収める、ベルト吊り下げ式のケースだ。刃物をむき出しで携行しない。地味だが欠かせない装備である。
塹壕戦から続く仕事
有刺鉄線を切って前進路を開くという作業は、第一次大戦(1914-18年)の塹壕戦の頃から、米陸軍工兵隊をはじめとする歩兵・工兵に課せられてきた任務だ。ワイヤーカッターは、その最前線で使われ続けてきた工具である。
すぐ抜ける、を最優先にした形
障害物の前で工具を探している暇はない。片手でケースを開け、迷わず柄を握れる——そんな形状にまとめられている。
今日は庭仕事の相棒にも
剪定ばさみを収めても違和感のないこのケース。使い道は必ずしも戦場だけではない。丈夫な作りは、今の暮らしにも普通に馴染む——道具に、戦場も庭先もない。






