未開封のまま届いた備え
包帯など応急処置に必要な資材一式が収められたファーストエイドキットで、未開封のまま米軍から放出された一点である。
一式で完結する設計
単品の包帯とは異なり、キットとして複数の資材がまとめられていることで、負傷の種類を問わずその場で一通りの応急処置が完結できるよう考えられている。個々の資材の組み合わせにも、現場の経験が反映されているはずだ。
未開封が持つ資料性
開封されていないため、当時どのような構成で応急セットが組まれていたかを、そのままの形で確認できる。使用済み品にはない情報量を持つ一点である。
いま、遺産として
結局使われることのなかったこの一式は、備えが備えのまま終わったという、ある意味で幸運な記録でもある。



