轟音の中でも、耳だけは守られていた。
イヤーマフの中古良品。射撃訓練や砲撃時の轟音から鼓膜を守るための防音ヘッドギアだ!
デシベルという見えない敵
小火器の発砲音は瞬間的に140デシベルを超えることもあり、無防備な耳には一発でも聴覚を損なうレベルに達する。イヤーマフはこの衝撃音を物理的な密閉クッションで20〜30デシベルほど減衰させ、鼓膜への直撃を防ぐ役割を果たす。
分厚いクッションが生む静寂
米陸軍をはじめ各軍種の射撃訓練で使われ、NRR(騒音減衰率)という指標で防音性能が表される。軽い割に効く。カップ内部には発泡材が詰まり、頭を挟み込むヘッドバンドの張力とあわせて音を遮断する仕組みだ。ヘリの整備兵や砲兵など、常時大音量にさらされる兵科ほど手放せない道具でもあった。
聞こえること、聞こえすぎないこと
完全に音を消してしまっては号令や仲間の声も聞こえなくなる。イヤーマフの設計は、必要な音は通し危険な爆音だけを削るという——地味だが繊細なバランスの上に成り立っている。











