何十年経っても、封は破られていない。
こちらも米軍放出品、未開封のバンテージ(包帯)。ラベルの角がわずかに擦れているだけだ。
規格化された医療品
軍の医療品は民生品以上に規格が厳格だ。滅菌状態を保つための包装、識別しやすい表示、暗所や高温多湿でも劣化しにくい素材——どれも野戦という過酷な保管環境を前提に設計されている。米陸軍の衛生部門(メディカル)が長年かけて標準化してきた品目のひとつだ。
包帯の巻き方ひとつにも理由
巻軸状に成形されたガーゼは、素早く展開して患部に当てられるよう計算された巻き方をしている。派手さのない装備だが、実際の現場では最も出番の多い品目のひとつだったはずだ!
未開封という記録
中身は封を切られた形跡がない。放出後も誰の手にも解かれることなく、今日まで棚に収まっていた一点だ。製造から数十年、一度も開けられなかったという事実そのものが、この品の記録性を高めている。




