黒に切り替わる前の色、ラセットの茶
オールレザーのコンバットブーツ、サイズ不明・実測約30cm、履き口高27cm。茶色。中古良品。黒革のブーツが並ぶ中で、この一足だけが違う時代の色をしている。
第二次大戦・朝鮮戦争世代の色
米陸軍の編上靴は、第二次大戦から朝鮮戦争にかけてラセット(赤茶)革が標準だった。米海兵隊も同様だ。通称「ブーンドッカーズ」。1956年前後に黒への切り替えが進むまで、茶色は米軍ブーツの当たり前の色だったのである。この一足は、その名残を色濃く残す。
普段履きにも回せる色
黒のコンバットブーツは制服然とした印象が強いが、茶色は不思議と街着にも馴染む。実際、屋外活動やアウトドアで普段使いする人も多い。軍用の頑丈さと、私服にも合わせやすい色。この組み合わせは今も茶系ブーツの人気が根強い理由だろう。
27cmの履き口が語る用途
高さ27cmはこの回の中でも最も深い。足首から脛まで、しっかり覆う設計だ——不整地を長時間歩く前提の高さであり、サイズ不明という記録の欠落も含めて、来歴を想像させる一足である。










