脇の下にだけ残った時間の跡
米軍放出のOD(オリーブドラブ)Tシャツ、サイズS。脇下に若干の色あせが見られる、使用歴のわかりやすい一枚である。コード0551。跡が残る一枚〜。
脇下が先に傷む理由
汗が最も集中する部位は脇の下だ。汗に含まれる塩分と皮脂が繰り返し繊維に触れることで、他の部分より早く色が抜けていく。今回の個体もその典型で、体を動かす訓練着として実際に着られていたことの何よりの証拠になっている。動いた証だ!
OG-107という背景
オリーブドラブは米陸軍のユーティリティ制服OG-107体系の色。1950年代の採用からベトナム戦争期を経て80年代の迷彩導入まで、実に長い期間現役だった。厚手のコットンニットは市販品より頑丈で、洗濯を重ねても型崩れしにくい。長く使える設計だ。
使用痕という情報
傷みは欠点ではなく情報だ。脇下の退色ひとつからも、この一枚がどう着られてきたかが読み取れる。それでいい。






