熱帯の湿気と戦うために生まれた織り方
ジャングルファティーグジャケット、X-SSサイズ。パッチ付き良品。通称R/S(リップストップ)タイプ。ベトナム戦争期に米軍が開発・採用した熱帯地用の野戦服で、高温多湿の環境下での実戦に耐える設計がなされている。肩幅約39cm・身丈約78cm、小柄な体格向けの一着と分かる。
裂けを止める格子織り
リップストップ。生地の縦横に太めの糸を格子状に織り込む織り方だ。裂けが広がるのを途中で止める仕組みである。枝や刺による損傷が避けられないジャングルでの活動では——理屈より先に、実戦の必要からこの構造が求められた。
銀幕に残る熱帯の野戦服
ジャングルファティーグは、ベトナム戦争を描いた戦争映画の定番の装いだ。繰り返し登場してきた。汗染みも、泥汚れも。この戦争の過酷さを象徴する記号にもなっている。
パッチが語る個人の記録
付属するパッチは、量産品であるはずの一着に、着ていた誰かの痕跡を残している。良品としての生地は——リップストップならではの張りをまだ保っている。













