厚み8cmという、薄さそのものが機能。
MARPATスーツカバー、米軍放出品。長さ約106cm・横約62cm・高さ約8cmという薄型のカバーで、礼装の吊り下げ移動に使われる一品だ。
崩したくない一着を運ぶ発想
海兵隊員が正装(ドレスユニフォーム)を着用する式典や任地移動の際、皺や汚れから守るために使われてきたのがこの手のスーツカバーである。厚みがわずか8cmしかないのは、中身を保護するだけの最低限の構造に絞っているからだろう——ハンガーに掛けたまま丸ごと持ち運べる設計が、礼装という崩したくない一着を扱う上での合理性だ。
迷彩の中の礼装という二面性
迷彩柄のカバーの中に礼装が眠っているという組み合わせ自体が、軍という組織の二面性を表している——野戦と儀典、その両方を持つのが軍人の日常だ。
長さ106cmが示す用途
106cmという長さは、丈の長い礼装用コートまで想定した寸法だ。実用一辺倒ではない、細やかな配慮がある。



