『迷彩なのに隠れない』と言われた作業服の防寒層
NWU(Navy Working Uniform)ゴアテックスパーカーは、米海軍が2008年に制式契約したNWUタイプIの防寒・防水アウターだ。この個体は2013年製造。サイズS-S(肩幅42cm・身幅52cm・袖丈55cm・身丈74cm)、いわゆる「ブルーベリー」と呼ばれた青系デジタル迷彩柄をまとっている。
船の上で迷彩は要らない、という批判
NWUタイプIの青系デジタル柄は、艦上での隠密性を目的としたものではない。むしろ「船上で誰かに紛れて隠れる必要などない」という指摘が兵士自身からも上がった——実用一辺倒の作業服にあえて迷彩を採用した判断は、長く議論の的になった。2019年までに順次、より実戦的なタイプIIIへ切り替えが進められている。
ゴアテックス素材の意味
表地の内側に貼られたゴアテックス膜は、1969年にW・L・ゴア社が開発した防水透湿素材。雨や海水は通さず、汗の水蒸気だけを逃がす——甲板での荒天作業を想定した、実用重視の選択だ。
議論の的になった柄を、いま手に取る
賛否が分かれたデザインだからこそ、この時期のNWU装備は米海軍の制服史を語るうえで欠かせない資料になっている——たった11年ほどの短い現役期間だった柄、だからこそ余計に。







